あいはぐ♡トークセッション【長浜市結婚相談員のMさんとおしゃべり】
「1年ほど交際していたお相手から別れ話を切り出されました。素直に応じるのがお相手のためでしょうか?」
長浜市在住・Nさん(仮名)
お相手の気持ちをまず考えてしまう優しいNさん。今はそれより先に「続けたい」か「止めたい」か、ご自身の気持ちに向き合って。
お別れの相談も結婚へ至る大切なステップ。
Nさんは元々、結婚の相談にいらした女性でした。何回かのお見合いを経て、真剣交際へ。1年ほど経って「結婚されるかな?」と期待していたところに、ご相談がありました。
内容はお別れについて。何があったのか、どうしてそう思うのか、あれこれ聞きたい気持ちをぐっと堪えて、Nさんに寄り添います。
いただいた文面には「まだ別れたくない」という気持ちがにじんでいたので、まず「もうちょっと付き合いたい」と思っているのではないか、と伺いました。
すると、「確かにそうだ」とおっしゃる。「それなら」とお相手に自分の気持ちを伝えるように促しました。
その後、再びご相談があり、「もうアカンと思います」と今度はきっぱり。私もそれ以上は何も言わず、「また来てね」とだけお話しました。
お別れの相談であっても登録者さんにとっては結婚へ至る大切なステップの一つです。ご自身が“別れ”という辛い経験にしっかりと向き合えたのはとても良いこと。「今は(婚活を)やめときます」としばらくお休みした彼女も、ほどなくお見合いを再開することになりました。元々、人気のある女性で、何度かの出会いがあり、その内のお一人と現在、真剣交際中です。
「結婚したい」と思って来てくださったことがうれしい。
今までたくさんの登録者を見守ってきましたが、結婚に至るというのは高い壁です。
ですから私はまず“相談に来てくれた”=“結婚に向けて前向きになった”ということを喜ぶことにしています。そこが15年も結婚相談員を続けてこられたコツの一つかもしれません。
現在担当している6~7名には、私が対応できる日をSNSで連絡するようにしています。先日は珍しく担当する3名が一斉に来てくれました。「よう来てくれたね」という気持ちでいっぱいになったうれしい一日でした。
相談員が連携し、結婚したい気持ちを育む
登録者さんが相談会に来られたら、新しく追加されたプロフィールカードも見せて、お見合い候補を5名ほど選んでもらいます。
お相手の状況は「交際中」「連絡取れない」「登録取り消し」と様々。5名選んでもらっても4名NGということもあります。その場でお知らせできればいいのですが、難しいことも多いので、担当相談員同士で連絡を取り合うようにしています。「せっかく来たのに、相談員から何も言ってくれない」という気持ちを抱かせないように、数日後には必ず連絡するというのが私なりのルールです。
■長浜市結婚相談員・MさんのPROFILE
仕事現場から退いた後、行政からの依頼を受けて現職。「15年間、たくさんの登録者さんを担当してきましたが、カップル成立・結婚はなかなか難しい。私にも娘がいるので、親御さんのお気持ちもお察しします」