あいはぐ♡トークルーム【長浜市結婚相談員会の中川相談員とのおしゃべり】
「初対面の相手と何を話したらいいのか分かりません。
実際のお見合いで、「こんな話題で場が和んだ」という例はありますか?」
実際のお見合いで、「こんな話題で場が和んだ」という例はありますか?」
【中川さんの回答】
お見合いの場であっても展開次第で話が弾むこともあります。
例えば、集合場所に来る途中で交通規制により渋滞が発生していました。全員が遅刻?という事態。こうしたハプニングにはつい慌ててしまいがちですが、実はこれって会話を盛り上げるチャンスなんですよ。
「早めに動いていたからギリギリ間に合った」という私のような人もいれば、
遅れてしまい「どうやって来た?」と尋ねる人、
「なんで交通規制?」と訳の分からないといった様子の人、
「回り道して違う方向から来た」と機転を利かせた人……
その場にいたそれぞれの対応を話しているうちにすっかり場が和んだ、なんてことが実際にありました。
「お見合い時の会話で普段から心掛けていることなどはありますか。」
【中川さんの回答】
相談員が率先して会話をリードすることは控える。
お見合いの会話で私が気を付けているのは、相談員が口出ししすぎないこと。こちらが男性登録者担当で、相手が女性登録者となればなおさら。相手側におしゃべりをお任せすることも多いです。
まずは相手に委ねてみて、会話が途切れてしまったら、次の話題を提供するようにしています。
相談員から話を振るなら相手が答えやすい質問形式で。
次に心掛けているのは、質問形式で見合いの当事者に話を振ること。仕事の話や好きなこと、あるいは「趣味」と言うと堅苦しいので「休みの日は何してる?」とか、「その時はどうするの?」「何を使うの?」とか……そんな風に質問すると、返事があるでしょう。なければ、相手方に「あなたの方はどうですか?」と尋ねてみます。当事者同士は受け答えに精いっぱいで“次の話題”なんて考える余裕はない。そこを手助けするのが私たち相談員の役割です。「初対面で緊張してしまう……」という人こそ、ぜひ市の結婚支援を使ってくださいね。
締めくくりにほっとするエピソードもご紹介しましょう。
実際にあった話なのですが、なかなかうまく会話のラリーが続かない登録者の方のお見合いがありました。ところが周りの心配をよそに、するすると結婚までたどり着いたケースがありました。担当された相談員が「成功の理由」を探ってみたのですが見当たらず、本当にお互いの相性が良かったのだろう、という結論になりました。会話を続けることが全てではありません。お互いの空気感なども感じながら、相性はどうかを探ってみてください。
結婚までの道筋に「こうすれば大丈夫」はないし、「こうでないとダメ」もない。ふたりの考え方が融合して、落ち着いて、居心地が良ければいいと私は思います。
■結婚相談員・中川さんのPROFILE
結婚支援の活動歴は平成の合併以前から23年あまり。心掛けているのは「1対1で心の通い合う相談」と語る。
「対話の積み重ねによって、相談者の人となりを少しでも理解し、自信をもってその人を推薦することができればと思っています」